― 30km走り終えた後も、沿道でランナーに大声で声援を送り続ける姿が印象的でした。あれだけのエネルギーで応援できた余裕があったということでしょうか。
吉田響
『はい、余裕を持ってゴールできたので、その後もエイドポイントに向かって声をかけたり、ゴール付近でランナーの方と一緒にゴールしたりすることができました。苦しそうな表情をしていた方が、声をかけた後に笑顔になって走っていく姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちになりましたし、同じマラソンというきついところを乗り越えて走っている仲間がいるんだ、という感覚がすごく嬉しかったです。』
― 黒部名水マラソンのコース自体の魅力はどういうところに感じましたか。
吉田響
『カーブが少なくて走りやすいこと、そして景色が本当に綺麗なんです。山の方面を走るところもあれば、海辺のあたりも走るので、気持ちいい空気の中で景色を楽しみながら走れる。5kmごとに給水ポイントが細かく設置されていて、後半には霧雨のように水が出てくるゾーンもありました。市民ランナーの皆さんの熱量も高くて、本当にいい2日間でした。』
― 前日のトークショーでは、柏原竜二さんとの対話が大きな盛り上がりを見せましたね。柏原さんの話の中で、特に印象に残ったことを教えてください。
吉田響
『参考になったのは、上りでも下りでもフォームをなるべく変えない、平地と同じように走るという考え方です。自分はずっと、上りは上りの走り方に、下りは下りの走り方にカスタマイズして走るものだと思っていたので、そこが真逆でした。でも言われてみると、箱根駅伝の山登りを振り返ると、自分も無意識にフォームをあまり大きく変えず、なるべく平地と同じ感覚で走っていた部分があって。改めてその場面場面でのフォームや動きの確認の重要性、そしてきつい状況でどう走ったらより効率的か、ということを考えるきっかけをいただきました。』
― トークショーの参加者はどんな方が多かったですか。
吉田響
『大人の方が一番多くて、地元の方や遠くから来てくださった方もいらっしゃいました。「上りを走るにはどうしたらいいですか」という質問をしてくれた中学生の男の子も印象に残っています。ファンミーティングのように来てくださった方もいて、60分があっという間でした。』